6月10日 写教の会を開催しました

 前回で一通り『仏説阿弥陀経』を読みましたので、今回と次回で『阿弥陀経』で説かれている中で親鸞聖人が着目した「難信」と「諸仏の護念証誠」について、改めて見ていきたいと思います。
 今回は「難信」ですが、度々お念仏の教えを「易行難信」と表現されますが、その場合「難信」の「難」は「易」に対する言葉となってしまい、できるのが困難、信心獲得するのが難しいということになってしまう危うさがあります。そこには、自らの努力才能によっては獲得できるというニュアンスが残るかと思います。真宗でいう「難信」はむしろそういう自らの努力やはからいでは不可能ということを、「難」は表しているのでしょう。信心は私たち衆生が発起するのではなく、阿弥陀よりたまわりたる信心であると親鸞聖人が教えてくださっていることが、平等の信心という、共にという眼を開くのだと確かめました。 
 次回は7月8日(月)14時からとなりますので、是非ご参加ください。