5月の行事は全て休会いたします。

 4月に引き続き5月もコロナウイルス感染拡大防止のため、写教の会、東京真宗同朋の会、親鸞聖人御命日の集いを休会いたします。休会の間も、各々でお聖教に親しんで頂ければと存じます。最近はインターネット法話をなさっているお寺様もございますので、機会があれば是非聞法なさって下さい。

 今月は掲示板に「回心 自分が可愛い 唯それだけのことで生きていた それが深い悲しみとなった時 違った世界が開けて来た」という浅田正作さんの詩を書きました。今回のコロナウイルス感染問題の中で見えてきたのは人間の愚かさではないだろうか。アジア人というだけで差別をする。自分の感染がわかっていながらウイルスを撒き散らすといって敢えて出かける。自分は感染しないだろうと根拠のない自信をもって外出をする。物を買い占める。その愚かさを理由をつけて正当化していく。そのような姿は決して他人事ではなく自分の姿である。縁が整えばどのようなふるまいをする私である。その根っこにあるものが「自分が可愛い」という根性(我執)である。それは悲しい痛ましい姿であると知らされた時、私達は共にありたいという私の本当の願いに気付くことが出来るのである。コロナウイルスを大事な縁と出来るかどうかが今を生きる私達一人一人の大きな問題である。