8月7日 『歎異抄』輪読会を開催しました

今回は第9条について見ました。信仰のマンネリズムということで、お念仏を喜ぶ心が枯れていく自身の救いに不安を持った唯円房が、おずおずと師匠の親鸞聖人にその心境を吐露すると、親鸞聖人は自分も同じこころであるとお答えになられる場面が書かれております。親鸞聖人は続けて、喜ばせないのは煩悩のしわざであり、それはいわば煩悩具足の凡夫であることの証であるのだと。そして、そのような煩悩具足の凡夫をこそ救うために阿弥陀さんは立ち上がってくださったのだとたのもしく感じるでしょうと語りかけます。
煩悩を断じ得ないという悲しみ、不安のところにこそ、阿弥陀さんの慈悲は感じられるのだと確かめました。
次回は9月4日(水)14時から師訓篇の最後となります第10条について見ていきますので、是非ともご参加ください。