11月9日 写教の会を開催しました

第8回目となる写教の会を開催しました。前回から本番の「書写 正信偈」を書き始めております。

正信偈の学びとして釈迦章の「譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇 獲信見敬大慶喜 即横超截五悪趣」の4行について見ました。前半の2行は前回学んだ4行に続くところなので前回の復習を兼ねて二種深信という事を善導大師の原文や親鸞聖人の述懐を見て確認しました。

その中でも今回の「たとえば、日光の雲霧に覆わるれども、雲霧の下、明らかにして闇きことなきがごとし。」の闇いことがないというところに着目しました。やはり、法の深信がなければ闇く、ただただ救われない身という闇さの中に生きるしかないのではないでしょうか。闇いことがないというのは、摂取の光に照らされ続ける明るさが念仏者にはあるのだと思います。親鸞聖人がこの文の心を「往生にさわりあるべからずと知るべし」と『尊号真像銘文』において押さえておられますが、煩悩が障りとならない仏道が真宗なのです。