3月20日 春の彼岸会を厳修しました

今回の彼岸会では、今年が聖徳太子の千四百回忌にあたるということで、「親鸞聖人と聖徳太子」について考察しました。先ず、親鸞聖人が聖徳太子のことをとても尊敬なさっていたことなど、知っておいて頂きたい事をお伝えしました。そして、二人の共通点に着目し二人共にその存在自体が疑問視された歴史があることや、共に在家止住の身で仏道を歩まれたことを確かめました。

在家の身において仏道を歩むということは、煩悩の生活というところにいよいよ阿弥陀仏ということを感じて生きて行くのということなのだと思います。出家というところに身をおいている者にも、もちろん阿弥陀仏の願いはかけられています。ですが、出家よりも在家止住というところにおいて、いよいよ阿弥陀の本願を忝いと頂いていくことが出来るのではないかと思うのです。お彼岸という事で言えば、法蔵菩薩がお浄土を建立したいと願われたのも在家止住の男女のためであるし、そのお浄土の光は在家止住の男女を照らし包みおさめ取って決して捨てないという大悲の心を感じさせるのだと思います。