10月24日 名響寺報恩講を厳修いたしました
式次第 正信偈草四句目下 念仏讃淘三 弥陀大悲の誓願を 次第六首 回向 願以此功徳 『御文』五帖目第十一通「御正忌」
本年もたくさんの方が参詣下さいました。当日お参り頂いた方々、また、出欠の返信を下さった方々にこの場を借りてあらためて感謝申し上げます。
ご法話を昨年に引き続き東京宗務出張所次長、里雄亮意氏から頂戴いたしました。世間ではお釈迦様が説いたこととは関係が無いことを真宗では教えていると思われがちですが、決してそうではなく、お釈迦様が覚られた縁起の法や四諦八正道は真宗の教えにおいても密接に繋がっており、むしろそのことを通して我が身であったりお念仏の教えに目覚めていく。そのような営みが大切なのだと教えていただきました。目覚める、目が覚まされるのが仏教であり真宗なのです。真宗の教えを聞き学ぶことは、知識を増やすことではなく、常に自分の存在が問われることなのです。ですが、実際には教えを自分勝手に聞き知識を増やしていく聞き方しか出来ていない自分がおります。報恩講を縁にあらためて真宗の教えを聞くとはどのようなことなのかを考えさせられました。
おそらく来年に入ってからになるかと存じますが、名響寺でも輪読会の形で『歎異抄』の言葉に触れる機会を持ちたいと考えております。『歎異抄』は、今回里雄次長から教えていただいた真宗の教えを聞く姿を語って下さっていますので、一緒に学んでいきたい考えております。諸々決まりましたらご案内させていただきます。