12月11日 写教の会を開催しました
今回は「諸上善人 俱会一処」という言葉について見ました。「俱会一処」は真宗の墓石に刻まれていることもあるので、見たことがあるという方は多いかもしれません。『阿弥陀経』の文脈では、「諸上善人 俱会一処」であるから、阿弥陀の浄土に生まれたいという願いがおこるのだといいます。この諸上善人というのは、尊い存在ということです。尊いというのは、阿弥陀さんが自身に願いをかけていることに気付き南無阿弥陀仏と念仏を申す生活を送っている姿です。阿弥陀さんの願いが自身に届いたという覚知は、同時に隣の人に等しく届いているという覚知でしょう。そこに「俱に」という人間のもとめるものが成就する。煩悩具足の凡夫である私に尊い根拠はありませんが、阿弥陀さんに念仏申せと願われその願いに応えて念仏申す姿は尊いのです。それはまた、念仏申す仲間を見出していくことにもなるのでしょう。
次回は1月15日(月)14時から開催予定ですので是非ご参加ください。