7月12日 写教の会を開催しました。
今回は前回みた『中論』の続きの「宣説大乗無上法 証歓喜地生安楽」の1句について見ていきました。先ず大乗仏教と小乗仏教のそれぞれの特色をみました。その後「歓喜地」に着目し、親鸞聖人は南無阿弥陀仏と申す、そこに歓喜地の位を仏から与えられる、仏のはたらきによって歓喜地の位に就くという了解をなさっていることを確かめました。そして、歓喜地が不退転の位とも言われることで言えば、菩薩の五十二位のように歩みを重ねて上に立って落ち着くのではなく、念仏申し阿弥陀さんのはたらきを受け、地獄に立つ勇気を阿弥陀さんより賜ったことを、親鸞聖人は歓喜地と見ていたのではないかと伺いました。
来月は8月9日(月)14時~『十住毘婆沙論』の言葉に学んで行きます