エントリー - 名響寺

3月28日 写教の会を開催しました

 

今回は天親章の「広由本願力回向 為度群生彰一心」について見ました。「本願力回向」の、回向というのは、めぐらし差し向けるという意義です。この回向ということをどのように考えるのかということが親鸞聖人の教えの特徴ともいえます。…

3月21日 名響寺春の彼岸会兼永代経法要を厳修しました

式次第・真宗宗歌斉唱・勤行(伽陀、『仏説阿弥陀経』、正信偈同朋奉讃式、『御文』三帖目第三通)・法話・恩徳讃斉唱

今年から永代経法要も兼ねて厳修することになりました。亡くなる縁に会えば浄土に還る、その歩みを名響寺に集う方たちと考えていく大事なご縁、諸仏となって下さった事を改めて感謝申し上げます。

今回はロシアがウクライナに侵攻した事を受けて、「正当化」と「慚愧」いう事をキーワードに考えました。人は自らの愚かさを隠したり自らが身をよしと思う時、「正当化」して他者を傷つけていきます。それに対し、自らの身自らの行為をしっかりと見つめ、自らの身をよしと思うこころが離れた時には「慚愧」の心のみが残ります。しかし、その愧じる心こそが人間の心なのだと『涅槃経』のギバ大臣は言います。「慚愧があればこそ、父母や師や年長の人を恭敬うことができるのであり、慚愧があればこそ、父母・兄弟・姉妹があることの意味がわかる」と、愧じる心が人間の心であり、関係存在であることの気付きであると言うのです。…

3月行事予定

※コロナウイルスの感染拡大により「緊急事態宣言」が発令された場合は、写教の会とご命日の集いは休会とさせていただきます。また、その他の会の開催につきましては随時ホームページでお知らせさせていただきます。

※行事に関しまして気になる点等がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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2月28日 写教の会を開催しました

今回は「依修多羅顕真実 光闡横超大誓願」について見ました。「依」という事について、曇鸞大師は、「何所依・何故依・如何依」という三依ということを言っております。あなたは、いったいどこに依って人生を生きていこうとしているのか、なぜそれに依るのか、どのように依るのか、ということです。それがはっきりする事によってこの人生を生き抜き亡くなって行けるのだということです。

それは「依修多羅顕真実」ですので修多羅に依るのだと。修多羅とはサンスクリット語のスートラの音写になります。意味は経典です。その修多羅とは、ここでは直接的には『大無量寿経』を言っているわけです。『大無量寿経』が顕かにした真実に依るのだと。三依で言えば、どこに依って生きていくかといえば、『大無量寿経』が顕す真実に依るのだということです。どうしてそれに依るのかといえば、それが私一人を救うために阿弥陀さんが慈悲心でもって本願を建てられたからだと。そして、どのように依るかといえば、阿弥陀さんの南無阿弥陀仏と念仏申す者を決して見捨てないという願いを信じて念仏申すということになります。…

2月27日 親鸞聖人御命日の集いを開催しました

先ずロシアのウクライナ侵攻を受けて、自分が考えることをお伝えしました。そして今月の『御文』では、「超世の本願」に出てくるような問いの大切さを確かめました。『唯信鈔文意』では、前回課題として残っていた、『涅槃経』に説かれる六師外道の話と月愛三昧の話を見ることで、慚愧の心の大切さ、自己の正当化では救われがたい事実、釈尊が観ておられた善心等について考えました。

次回は4月27日と少し間があいてしまいますが、『唯信鈔文意』の言葉に戻って「回心」「変成」などとても大事な言葉が続くところを読んでいきたいと思います。…

写教の会開催延期について

写教の会を2月14日(月)14時~開催を予定しておりましたが積雪の予報が出ているために開催を、

2月28日(月)14時~

に延期させていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。…

2月行事予定

※コロナウイルスの感染拡大により「緊急事態宣言」が発令された場合は、写教の会とご命日の集いは休会とさせていただきます。また、その他の会の開催につきましては随時ホームページでお知らせさせていただきます。

※行事に関しまして気になる点等がございましたらお気軽にお問い合わせください。

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1月27日 親鸞聖人御命日の集いを開催しました

今回の『御文』(二帖目第三通)でも神明を軽んじる問題が取り上げられております。その中で本地垂迹説ということが出てきたので、本地垂迹説という論理と、親鸞聖人が廃仏派の物部守屋について謳った「弓削の守屋の大連 邪見きわまりなきゆえに よろずのものをすすめんと …

1月17日 写教の会を開催しました

今回から天親章に入っていきます。「天親菩薩造説 帰命無碍光如来」の一句について見ました。天親菩薩その人と天親菩薩が著した『浄土論』を通して親鸞聖人が『大無量寿経』の精神に触れたという事を確かめた。そして、帰命十方無碍光如来という『浄土論』の言葉を通して、尽十方にして無碍なる光が届くのはこの私なのだということを尋ねました。

次回は2月14日(月)14時~になります。少しでも写教にご興味がございましたらお問い合わせください。…

1月1日 修正会を厳修いたしました

2023年は親鸞聖人御誕生850年、立教開宗800年の慶讃法要が本山で勤まります。その慶讃法要のテーマというのが「南無阿弥陀仏―人と生まれた意義をたずねていこう―」というものであります。今年の修正会では、慶讃テーマの「生まれた」という事に着目して、両親の元「人間」として生まれたことを仏教ではどのように捉えているのか、また、釈迦弥陀の慈悲によって「信心の行者」として誕生した者の営みという事を考えるなかで、阿弥陀さんと共に生きるという事をたしかめさせていただきました。

本年も名響寺に集い共に阿弥陀さんの願いを聞いて参りましょう。よろしくお願い申し上げます。…